ChatGPTやClaudeで競馬予想はできる?AIに全レースを予想させて分かった、できること・できないこと
AIに競馬予想をさせること自体は簡単で、出馬表と近走データを渡して「評価して印を付けて」と頼めば、もっともらしい予想が返ってくる。難しいのは「当たる」ようにすること。このサイトはClaudeに全レースを予想させて記録しており、回収率は66.7%(398レース)である。
AIに競馬予想をさせる方法
ChatGPT・Claude・Geminiなどの対話型AIは、文章で渡されたデータを整理して判断するのが得意である。競馬予想に使うなら、次の手順になる。
- データを用意する:出馬表(馬名・枠・騎手・斤量・馬体重・オッズ)と、各馬の近5走(日付・場・距離・馬場・着順・着差・通過順・上がり)。JRAや地方競馬の公式サイト、netkeibaなどから集める
- 評価の基準を決めて渡す:「能力・条件適性・展開・状態・騎手の5軸で各1〜5点」のように、AIに採点の枠組みを指定する。基準を渡さないと、AIは毎回違う根拠で予想する
- 出力の形式を決める:印(◎〇▲△)、想定勝率、短評、買い目。形式を固定すると、後で成績を集計できる
- 結果を記録して検証する:ここを省くと、AI予想は「当たった気がする」で終わる
このサイトが実際にClaudeに渡している手順は、GitHubのPREDICT.mdで公開している。
AIが得意なこと
- 全頭を同じ基準で評価する:人間は本命候補に目が行きがちだが、AIは18頭すべてに短評を付ける
- 大量のレースを処理する:このサイトは1日に100〜150レースを予想している。人間には不可能な量
- 根拠を言葉にする:「なぜその馬か」を文章で返すので、予想の筋道を確認できる
- 感情に左右されない:前のレースで外れても、次のレースの評価は変わらない
AIが苦手なこと
- 数字になっていない情報:パドックの気配、調教の動き、厩舎のコメント。渡していないものは評価できない
- オッズを上回る見立て:市場(馬券を買う人全体)の予想は賢く、AIがそれを上回る場面は限られる。期待値のコラムで、AIがオッズより強気なレースほど回収率が低かったことを書いた
- データが無いレース:転入初戦・休み明け・ばんえい競馬など、近走の情報が薄いと評価の根拠が無くなる
- 買い目の組み立て:AIに券種や点数を任せると、回収率が下がった。このサイトは買い目を型で固定し、AIには印と想定勝率だけを任せている
ChatGPTに予想させるときのコツ
- データは自分で貼る:AIに「今日の東京11Rの出馬表を調べて」と頼むと、古い情報や存在しない馬を答えることがある。公式サイトからコピーして貼るのが確実
- 「必ず当たる」を求めない:AIは質問の仕方に合わせて自信ありげに答える。「勝率を%で」と頼み、後で実際の勝率と比べる
- 同じプロンプトを使い続ける:毎回条件を変えると、成績が良いのか悪いのか判断できない
- 外れも記録する:当たったときだけ記録すると、回収率は必ず良く見える
AI予想の実績
このサイトはAI(Claude)に中央・地方の全レースを予想させ、外れも含めた成績を公開している。
- 回収率:66.7%(10月26日〜11月3日、398レース)
- 自信度別の◎勝率と回収率:
| 自信度 | レース | ◎勝率 | ◎3着内率 | 的中率 | 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自信度A | 11 | 54.5% | 81.8% | 72.7% | 72.1% |
| 自信度B | 151 | 30.5% | 64.9% | 58.3% | 63.0% |
| 自信度C | 236 | 19.9% | 52.1% | 44.5% | 68.7% |
「AIなら儲かる」とは言えないが、本命の選び方は人間の予想家と同程度には当たっている。どこが弱いかはAI予想は当たるのかのコラムとAI予想の限界に書いている。
馬券は20歳から購入できる。予想は的中や利益を保証するものではない。本記事にはアフィリエイトリンク(PR表示のもの)を含む。リンク経由で登録があった場合、運営者に報酬が入ることがあるが、予想の内容や成績の集計には影響しない。