エプソムカップの傾向とレースガイド(G3)
エプソムカップは、東京競馬場の芝1800mで4歳以上の馬が走る別定戦のG3である。1984年に始まり、長く6月に行われてきたが、2025年から5月初めに移った。2016〜2025年の10年分では、勝ち馬は上位人気が多い。一方で2、3着には人気の低い馬もよく入っている。
エプソムカップのレースガイド
エプソムカップは、東京競馬場の芝1800mで4歳以上の馬が走る別定戦のG3である。1984年に始まり、長く6月に行われてきたが、2025年から5月初めに移った。2016〜2025年の10年分では、勝ち馬は上位人気が多い。一方で2、3着には人気の低い馬もよく入っている。
| 格付け | G3(国際競走、地方所属馬も出走できる特別指定交流競走) |
|---|---|
| 競馬場・距離 | 東京競馬場 芝1800m(左回り)。1984年の創設以来、この舞台で行われている |
| 出走条件 | 4歳以上のオープン馬。2024年までは3歳以上だった |
| 負担重量 | 別定(馬ごとの実績などで重さが決まる方式)。2026年は勝ち馬が58kg、2着の牝馬が56kgだった。具体的な基準は毎年の発表で確かめたい |
| 例年の時期 | 2024年までは6月上旬〜中旬、2025年からは5月上旬。2026年は5月9日(土)に行われた |
| 1着賞金 | 4300万円(2026年) |
| 主な前哨戦 | 6月に行われていた頃はメイステークスと新潟大賞典が中心だった。時期が変わってからの定番はまだ固まっていない |
レースの特徴と歴史
日本ダービーが第50回を迎えた1983年、東京競馬場は英国ダービーの舞台であるエプソム競馬場と姉妹競馬場になった。これを記念して翌1984年に作られたのがこの重賞である。始まった頃は実力差を重さで調整するハンデ戦だったが、1996年に別定戦へ変わった。2025年からは時期が約1か月早まり、出られる馬も4歳以上になった。JRAは、この日程なら安田記念や宝塚記念を目指す馬も出てきやすいとしている。2026年は東京新聞杯を勝ったトロヴァトーレ(2番人気)が勝ち、2着とはハナ差だった。
過去の傾向
ここでは2016〜2025年の10年分を使う(この間、6月に行われたのは2024年まで)。1番人気は3勝・2着2回・3着1回で、勝ち馬10頭のうち8頭は5番人気以内だった。ただしJRAの集計では、6〜10番人気の馬が3着以内に入ったのは10年で11回ある。不良馬場だった2020年には、3連単が400万円を超える大荒れになった。年齢では4歳馬が最も多く勝っている(勝利数は5勝とする集計と6勝とする集計がある)。7歳以上はこの10年、一度も3着以内に入っていない。3着以内に入った30頭のうち18頭は5〜8枠からで、脚質では差しが6勝、先行が4勝である。
主な前哨戦
6月に行われていた2016〜2025年の10年分では、前走がメイステークスだった馬が2勝・2着3回・3着2回、新潟大賞典だった馬が2勝・2着2回・3着1回で、この2つが中心だった。ところが時期が5月初めになり、前走の顔ぶれは変わっている。2025年の1〜3着馬の前走は京都記念、小倉日経賞、大阪城ステークスだった。2026年の勝ち馬は東京新聞杯からの参戦である。同じ10年分を前走のクラス別に見ると、G2を使っていた馬は23頭中3勝・2着2回だった。
予想のポイント
時期が変わってからはまだ2回しか行われていない。6月だった頃の前走の傾向を、そのまま今に当てはめるのは注意が必要である。参考として、このサイトが公式結果から作った東京芝1800mの集計(2023年11月〜2026年10月の184レース。このレースだけでなく同じコースの全レースの数字)を見る。1番人気の勝率は39.1%、勝ち馬の42.7%が4コーナーで2〜4番手にいた先行馬で、馬番の内・中・外で大きな差はない。ただしこの集計は平均13.1頭立てで、2016〜2025年のエプソムカップの平均16頭よりも少ない。頭数の多い重賞では、人気や位置取りの数字がこの集計とずれる可能性がある。春の東京は雨で馬場が悪くなる年もあり、馬場状態と、別定で各馬が背負う重さを確かめておきたい。
このコースの過去のレース結果の傾向:東京芝1800mの傾向